本田技研工業(ホンダ)は1日、東京・六本木ヒルズにて、新型軽乗用車「N-ONE」記者発表会・実写確認会を開催した。

六本木ヒルズで披露された「N-ONE」(写真左)と「N-ONE Premium」(同右)

「N BOX」「N BOX +」に続くホンダの「N」シリーズ第3弾「N-ONE」の概要については本誌既報の通り。同車はホンダ初の市販軽乗用車として45年前に発売され、「世界をめざす日本の国民車」と呼ばれた「N360」の志を受け継いだ車となる。「N-ONE」の発売にあたり、同車の魅力でもあるデザインを身近に感じてもらうべく、実寸大のペーパークラフトも製作。「N-STORE」およびYouTubeにて公開されている。

実写確認会の会場となった六本木ヒルズ アリーナには、「N-ONE」全11色がそろったほか、「N-ONE 実寸大ペーパークラフト」と「N360」も展示。セレモニーでは、ホンダ常務執行役員・日本営業本部長の峯川尚氏が、「『N-ONE』はこの六本木の街にも似合う、ホンダらしい楽しいクルマに仕上がったと思います。世代を超えて多くの方々に愛されるクルマに育てていきたい」と挨拶した。

会場には「N-ONE 実寸大ペーパークラフト」(写真左)や名車「N360」も展示

開発責任者の浅木泰昭氏は、同車のターゲット層として、「団塊の世代」と「若者」を挙げた。「団塊の世代はそろそろ年金生活に入り、維持費の安いクルマがほしいのではないかと思います。この『N-ONE』に乗ることで、(『N360』が流行った)自分たちの青春時代を思い出してほしい」「昔は『お金がなくてクルマが買えない』だったのに、いまは『乗りたいクルマがない』と言われます。このクルマは見たことのないデザインで新しい存在感があるので、持つ喜び、移動する喜びをもう一度若い人たちにも感じてほしい」とのこと。

峯川氏によれば、「N-ONE」の名には、「ホンダらしさにあふれたクルマの原点をめざす」との思いが込められているという。「現在の日本市場はダウンサイジング化が進んでおり、我々の予測ですが近い将来、スモールカーと軽自動車で全体の7割強を占めるのではないかと考えています。スモールカーは『フィット』を代表にラインナップがそろっていますが、軽自動車が弱いのでもう一度本格的に取り組みたい。『N-ONE』はその象徴的なモデルという位置づけになっています」と述べた。

今期の軽自動車販売は35万8,000台を計画しており、このうち「N-ONE」も含む「N」シリーズが占める割合は8割強(約30万台)だという。「中期的には商品の強化も考えており、それらの商品が市場で受け入れられるなら、現在の年30万台をベースに上積みもできるのではないか」(峯川氏)と説明していた。

「N-ONE」は11月2日より販売開始し、国内における月間の販売計画台数は1万台。価格帯は「N-ONE」が115万~154万7,750円、上質なエクステリアとインテリアを備えた「N-ONE Premium」が136万~170万7,750円となっている。