The Apache Software Foundation

Apacheソフトウェア財団は10月2日(米国時間)、これまでインキュベータ扱いだった「Airavata」をトップレベルプロジェクトに引き上げたことを発表した。Airavataは、mローカルクラスタなどの小規模システムからナショナルグリッドやクラウドコンピューティングといった大規模なシステムに至るまでの計算資源のワークフロー構成、管理、モニタリングを提供するソフトウェアツールキット。Apache License 2.0のもとオープンソースで開発されている。

Airavataはアメリカ国立科学財団の資金提供のもと、リアルタイム気象予報システムのサイバーインフラの有効化を目的に開発がスタートとしたソフトウェア。2011年5月にApacheインキュベータに入っており、すでにAmazon EC2やXSEDE、NERSCなどで利用されている。

Airavataは、分散メッセージングやサービス指向アーキテクチャ、ワークフロー組成/編成といった一般概念に基づいて設計されており、ワークフロー組成及び監視向けのXBaya Workflow Suite、アプリケーションラッパーサービスのGFac、デプロイ情報を記憶するXRegistry、メッセージブロッカーであるWS-Messenger、の4つのコンポーネントで構成されている。最新バージョンはインキュベータ時に公開したAiravata 0.4で、プロジェクトサイトよりダウンロードできる。プロジェクトは現在、トップレベルプロジェクトとなったことからAiravata 1.0のリリースに向けて準備を勧めている。