鉄道を利用していると、ときどき見かけることがあるマナーの悪い鉄道ファン。乗客の邪魔になりながらも撮影を続けていたりと、困ってしまう場面に遭遇したことがある人もいるのではないだろうか。ということで、マイナビニュース会員の男女1,000名に、鉄道ファンの困ったところについて聞くと共に、実際に見たことのある鉄道ファンの嫌な行動についても質問してみた。
Q.「鉄道ファンのここが困る」と思うことについて教えてください。(複数回答)
1位 線路に近づいての撮影 32.1%
2位 私有地に立ち入っての撮影 13.4%
3位 話題の列車が来るとホームに群がる 8.2%
4位 鉄道ファン以外の人にも薀蓄(うんちく)を披露 5.1%
4位 車内で車掌のマネをする 5.1%
■総評
1位に選ばれたのは「線路に近づいての撮影」だった。危険な撮影現場を目撃した人が多いようで、「接触してしまうのではとハラハラしてしまいます」「線路に近づいて撮影していて警笛を鳴らされていた」などの回答が目立った。2位は「私有地に立ち入っての撮影」。こちらは「線路沿いに自宅がありますが、庭に立ち入ってくる人がいます」など、実際に迷惑をしたという回答がいくつか寄せられた。
3位は「話題の列車が来るとホームに群がる」。こちらは「ホームにたむろしているのが邪魔で、乗り遅れそうになったことがありました」などの意見が最も多かった。続いて4位は同率で「鉄道ファン以外の人にも薀蓄(うんちく)を披露」と「車内で車掌のマネをする」がランクイン。「車内で薀蓄をしゃべるのはいいが、声の大きさに注意してほしい」「満員電車で大きな声を出して、車掌の復唱をしながらまねをする」など、いずれも社内の雰囲気を害していることに困ったという意見が多く寄せられた。
ここからは、困った鉄道ファンの目撃談について紹介していこう。びっくりするようなエピソードもあるが、あくまで一部の鉄道ファンの所業であることに留意しながら読んでいただきたい。
■撮影のためなら手段を選ばず
・「自宅の庭にいたときは驚いた! 警察も取り合ってくれず、もめた割に結局はうやむやになった」(28歳男性/医療・福祉/専門職)
・「電車のアナウンスを取りたいらしく、大きなマイクを持って乗り込んだ人がいて困った」(33歳女性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
■電車の利用客に気配りしながら撮影しよう
・「駅のホームで並んでいる人に、『撮影の邪魔だからそこどいて』と大きな声で言っているのを見たことがある」(22歳男性/その他/技術職)
・「カメラの前を横切ると『チッ』と舌打ちする」(45歳男性/その他/その他)
■まねをするのもほどほどに
・「車掌のまねをして、おばあさんに車掌と勘違いされて話しかけられて困っている人がいた」(25歳女性/情報・IT/技術職)
・「車内でずっと車掌さんのまねをしていて、みんな困っていた」(22歳男性/学生/その他)
・「駅に着くたびに車掌と同じアナウンスをする」(32歳女性/建設・土木/事務系専門職)
■その他、困った鉄道ファンたち
・「車掌さんでもわからないマニアックな質問をして困らせている」(25歳女性/印刷・紙パルプ/技事務系専門職)<
・「好きになった人が鉄ちゃんで、趣味を優先されてしまった」(31歳女性/金融・証券/事務系専門職)
心無い鉄道ファンに対する怒りの声が多く寄せられた今回のアンケート。電車はあくまで公共の乗り物であることを忘れずに、マナーは守ってほしいところである。ちなみに「実家近くにSLが通るが、それを撮影するために田舎まで来てくれるのがなんだかうれしいくらい」というほほ笑ましい回答もあった。
調査時期: 2012年9月14日~2012年9月19日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性437名 女性563名 合計1,000名
調査方法: インターネットログイン式アンケート