大日本印刷(DNP)はこのほど、10代のネットコミュニケーションについて調査した「メディアバリューレポートVol.52」を公開した。同社は、生活者のメディア利用や購買行動をテーマにした「メディアバリュー研究」を2001年から行っており、毎月の調査結果をレポートにまとめている。

同レポートでは、SNSを利用する10代を対象にネットコミュニケーションの実態について調査が行われている。調査結果によると、全体の約9割が、ネット上のみでコミュニケーションを行う「ネット友達」を持っていることが明らかになっている。

また、ネット友達に対する10代の意識を調べる質問では、「共感できる」「気が合う」「今後もつながっていきたい」という回答が比較的多い。「信頼できる」と回答した人は少ないものの、共感できる相手としてネット友達と持続的なコミュニケーションを望んでいる人が多いことがうかがえる。

また、20~40代では「新しいことを知ることができる」「知りたい情報を教えて欲しい」など、情報収集を目的にネット友達とコミュニケーションをとる人も多いが、10代は20~40代に比べ「自分のことを理解してほしい」「本音が言える」といった思いを抱いている人が多いという結果も出ている。

10代のネット上でのコミュニケーション相手への意識

なお、10代におけるネット友達とのコミュニケーション方法はケータイが最も多く、メールの他にもブログやTwitter、LINEなどのサービスが広く利用されている。

ネット友達とのやり取りをどのように感じていますか?

ネット友達とどのようにやり取りしていますか?

メディアバリューレポートVol.52はPDFで公開されており、同社Webサイトから閲覧できる。