日本マイクロソフト(以下、日本MS)は9月28日、KDDIがミュニケーション・コラボレーション環境を刷新し、Exchange ServerやLync、SharePoint Serverをはじめとするマイクロソフトのテクノロジを採用したと発表した。

KDDIでは、固定やモバイルの多様なネットワークと、スマートフォンやタブレット端末などのデバイス、そして多彩なコンテンツ サービスを有する同社の強みを活かした事業ビジョン「M戦略 (Multi-Use、Multi-Network、Multi-Device)」を掲げており、その際に重視されたのが、「情報共有や意思疎通の早さ」と、「判断、意思決定の速さ」、そして「情報の新鮮さ、新施策への対応の早さ」という3種の「スピード」だったという。

一方、「情報洪水」で硬直化したコミュニケーションを、カジュアルなシステム活用を併用し円滑化する必要性を認識、「顔の見えるコミュニケ―ション」の実現を目指し、メールや、IM、音声通話、Web会議、社内SNSをシームレスに活用できるように、人を中心にデザインした、新しいコミュニケーション環境の実現するため、今回の採用に至った。

人を中心としたコミュニケーション基盤 概念図

「リアルタイム型」のコミュニケーションの主力となるIMやWeb会議には、Lyncが採用されており、すべての通信ログを取得。また、社員の1万3,000名のプレゼンス(在席情報)を表示することで、相手がどういう状況にあるかを把握し、メール、電話、IMそして Web会議の中から最適な手段を選んでコンタクトできるようになっている。

「Microsoft Lync」のプレゼンス(在席情報)

また、「蓄積型」コミュニケーションの中心は、SharePoint Serverを活用して構築した社内SNS基盤「KDDI SNS」が担い、メール環境には、従来から利用しているツールに加えてOutlookを新たなメールクライアントとして採用、Exchange Serverのスケジュール機能を活用する。

社内SNS基盤「KDDI SNS」