GStreamer is a library for constructing graphs of media-handling components.

GStreamerプロジェクトは9月24日(米国時間)、「GStreamer 1.0」を公開した。GStreamerはクロスプラットフォームのマルチメディアフレームワーク。LGPLのもとC言語で実装されており、Linuxや*BSD、Mac OS X、Windowsなど様々なプラットフォームに対応している。

GStreamer 1.0は初のメジャーリリースで、エンドユーザを対象とした安定バージョン。GStreamer 1.0ではメモリハンドリングがより柔軟になっており、バッファ向けのメタデータの拡張性や譲渡性が向上している。また、バッファ及びイベントなどミニオブジェクトの効率的な配分やタイムスタンプの取り扱いなども改善されている。

なお、1.x系はこれまでリリースされてきた0.10.x系とはAPIやABIの互換性はない。ただし、どちらのバージョンともコンフリクトせず並行してシステムにインストールすることができる。公開されたGStreamer 1.0は、Debianの開発版やUbuntu 12.10、Fedora 18など主要なLinuxディストリビューション向けにパッケージが公開される予定となっている。