iPhone 5が21日、ついに発売された。KDDI、ソフトバンクモバイルともに盛大な発売記念セレモニーを行ったが、結局、どちらのキャリアがより多くの人に支持されたのだろうか。マイナビニュースではマイナビニュース会員を対象にiPhone 5のキャリア選びに関するアンケートを行った。

今回のアンケートは2回に分け、iPhone 5購入予定者(予約済み含む)を対象に実施。1回目は9月18日から19日まで。2回目は9月19日(1回目終了後にスタート)から21日まで実施した。有効回答者数は1回目が282人、2回目が242人だった。アンケート調査中にソフトバンクモバイルが新たな販売施策を打ち出したため、発表会直後に2回目のアンケートを行った。

1回目の調査ではほぼ拮抗

1回目の調査では、まずau版、ソフトバンク版iPhoneのどちらを選択するかを聞いたところ、au版iPhone 5を選択したのが139人(49.3%)で、ソフトバンク版iPhone 5は143人(50.7%)が選択した。

iPhone 5を購入予定者のキャリア選択

各キャリアの選択理由について自由回答形式で意見を求めたところ、auでは「auを使っているから」に相当する回答が最も多く34人(au版購入予定者の24.4%)、「電波がよいから」が15人(同10%)、「テザリングに対応するから」が14人(同10%)と続いた。

一方で、ソフトバンクでは「ソフトバンクを使っているから」が47人(ソフトバンク版購入予定者の32.8%)で圧倒的多数を占め、次点として「理由なし」「なんとなく」が合わせて15人(同10.2%)いた。

この時点で、au版がテザリング機能があるのに対し、ソフトバンク版は対応しないとされ、また端末料金、通信料金にもそれほど大きな差が出なかったことから、「テザリング」を選択理由に挙げるau版購入予定者が目立つ結果となった。

2回目の調査でソフトバンク優位も……

2回目の調査では、ソフトバンクが新たな販売施策を打ち出したことでソフトバンク版iPhone 5への購入意欲がどれだけ変化したのかを調査した。結果は、約3割に当たる74人(30.6%)が「購入意欲が高まった」と回答した。一方で、「特に変わらない」「購入意欲が低くなった」が156人で約7割を占めた。

ソフトバンクモバイルの新施策発表後のソフトバンク版iPhone 5の購入意欲の変化

次にau版、ソフトバンク版iPhoneのどちらを選択するかを聞いたところ、au版iPhone 5が107人(44.2%)で、ソフトバンク版が135人(55.8%)となった。

iPhone 5を購入予定者のキャリア選択

各キャリアの選択理由については、auでは「auを使っているから」に相当する回答が最も多く28人(au版購入予定者の26.1%)、「電波がよいから」が15人(同14%)と続いた。2回目ではソフトバンクもテザリング機能に対応することから、それを理由に挙げる回答者がほぼいなくなった(1人のみ)。

一方で、ソフトバンクでは「ソフトバンクを使っているから」に相当する意見が45人(ソフトバンク版購入予定者の33.3%)と引き続き圧倒的多数を占め、次点も「なんとなく」「特に理由はなし」が15人(同11.1%)と続いた。料金面を挙げた回答者は6人のみだった。

結果として、2回目の調査の数値では、新たな施策を打ち出したソフトバンクが優位になった。購入意欲を高めた人の割合をみると、ソフトバンクの緊急会見が功を奏した面はあるのかもしれない。だが、何よりもに気になるのは、キャリア選択の理由について。「auを使っているから」「ソフトバンクを使っているから」が圧倒的に多いことだ。KDDI、ソフトバンクモバイルともに会見を開き、各種施策を打ち出したが、一般ユーザーにはほとんど響かなかったということか。