ソフトバンクモバイルは9月21日、全国で「iPhone 5」の販売を開始した。旗艦店のソフトバンク銀座では販売開始に合わせて記念セレモニーが開催され、ソフトバンクグループ代表の孫正義氏、テレビCMに出演している女優の上戸彩さんが出席した。

iPhone 5を手にする男性契約者と孫社長、上戸彩さん

ソフトバンク銀座の店頭には、発売開始1時間前の午前7時の時点で、約100名ほどの行列ができていた(記者の目測による)。広報の発表では、8時の時点で260名以上の方が並んでいたという。ちなみに同店では、予約が開始された9月14日にも行列ができていた。

先頭付近にいた男性に聞いたところでは、その男性は大学生で、月曜日の夕方16時から並んでいるという。ソフトバンク版のiPhone 5を選んだ理由について「iPhone 3GSの時代からずっとソフトバンクを利用しているので。ソフトバンクには、iPhoneを扱うノウハウがあると思います」と答えてくれた。新型iPhoneにはLTEの高速通信に期待しているという。ちなみに、午後から大学に行くとのことだった。

発売前にソフトバンク銀座に並ぶ人の列。午前7時の時点で銀座松坂屋の前まで伸びていた

iPhone 5は4インチ(1,136×640ドット)のRetinaディスプレイを搭載したアップルの最新型スマートフォン。厚さ7.6mm、重さ112gと歴代iPhoneシリーズのなかで最も薄く軽量なモデルとなっている。機能面では処理能力が向上したA6プロセッサを内蔵、通信面ではLTEに対応するなど、iPhone 4Sから大きな変更が加えられた。なお19日に行われた緊急記者会見では、孫社長がiPhone 5のテザリング対応について発表している。

ソフトバンク銀座のエントランスでは8時の発売開始時刻まで、カウントダウンが行われた。はじめに孫社長が登壇し「パノラマ写真がとても綺麗に撮れる。びっくりしますよこれ。そして、LTEの電波をつかめば、あっという間につながる。ソフトバンクではiPhone用のLTE回線の整備を他社に先んじて行なってきました。その結果、LTEの基地局は他社の2.4倍くらいにまで増えました」と述べ、さらに「心からオォ、と叫んじゃうくらいすごいです。感動を与えてくれるのがアップルの素晴らしさ。スティーブがいなくなって残念ですが、アップルにはスティーブのDNAがちゃんと残っています」と矢継ぎ早に新製品をアピール。MCがテザリングについて触れると、「テザリングについては悩みましたよ」といいながらも笑顔をみせた。

iPhone 5を手に魅力を語る孫社長

続いてスペシャルゲストとして上戸彩さんが登場した。上戸さんは、「孫さんやばいですね、すごいです。こんなにネット回線が速くなるものか、と驚きました。iPhone 5、私も買います」とコメント。孫社長に「いえいえ、彩ちゃんにはあげますよ」と言われると、はじめは遠慮したものの、「...そうですか?では2つお願いします」と、新郎の分までしっかりおねだりしていた。

スペシャルゲストに上戸彩さんが登場。ちなみに上戸さんはつい先日、婚約を発表している

並んでいた人たちは、上戸さんと孫社長に迎えられて店内へ

最初に契約を終えて出てきたのは、茨城のサラリーマンの男性。有給休暇をとり、月曜日から並んでいたという。「iPhoneはiPhone3Gの時代から使っています。iPhone 5は、びっくりするくらい軽くなりました。持ちやすいですね」と素直な驚きを口にした。上戸彩さんは「ツイッターで宣伝してくださいね」。孫社長が「これを手にしちゃうと、もう前の機種には戻れないよね」と話しかけると、大きくうなずいていた。

月曜日から並んでいたという発言に笑いが起きる

このあと、店内で孫社長の囲み取材が行われた。その模様は別稿でお伝えしたい。