セールスフォース・ドットコムは9月20日、エンタープライズ・クラウドプラットフォーム「Salesforce Platform」の機能を拡張するクラウドサービス「Salesforce Identity」及び「Salesforce Touch Platform」を発表した。

「Salesforce Identity」は「エンタープライズのための Facebook式のID」を提供し、シングルサインオンを実現する。これにより、単一のソーシャルIDによってSalesforce内のすべてのクラウドアプリケーションへアクセスし、一元的に管理することが可能になる。また、Salesforce Chatterでは複数のプラットフォームを通じて重要な情報を1つのフィードでユーザへプッシュできるようになり、これらのアプリケーションがエンタープライズ・ソーシャルグラフとやり取りすることが可能になる。なお、「Salesforce Identity」の提供は、2013年開始予定。

「Salesforce Touch Platform」は、いったんモバイルアプリケーションを構築すれば、Salesforce クラウドプラットフォーム・サービスを使用して、どこへでも展開することが可能になるほか、オフラインストレージおよびOAuth 2.0 認証を含むエンタープライズレベルの機能を提供できると共に、JavaScriptコードを通じ、カメラなどのデバイスのネイティブ機能やコーポレートデータへアクセスすることもできる。ネイティブ、HTML5 、ハイブリッドのアプリケーション開発をサポートしているので、開発者はiPadやiPhone、Androidを含めあらゆるデバイスにアプリケーションを展開できる。

「Salesforce Touch Platform」は、「Force.com」の一部として既に提供開始されている。