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アメリカの大手ムービーレンタル企業であるNetflixが自社のクラウドサービスで利用しているミッドティアロードバランサー「Eureka」をオープンソースにして公開した。Netflixでは同社の様々なサービスをAWS(Amazon Web Services)クラウドで実現しており、これらサービスの負荷分散やフェイルオーバーを容易に管理できるようEurekaを開発したという。

EurekaはRESTベースのサービスで、AWSクラウド向けに提供されているミッドティアサーバ。Eurekaを利用することで、ロードバランサーやフェイルオーバーが必要なサービスを特定することができる。Eurekaはサービスを管理するEureka ServerとJavaベースのクライアントコンポーネントであるEureka Clientの2つで構成されており、Eureka Clientにはラウンドロビンが行えるロードバランサ機能もビルドインされている。

Eurekaの構造

AWSではELB(Elastic Load Balancing)と呼ばれるAmazon EC2インスタンス間でトラフィックの負荷を分散するロードバランサが提供されている。ELBは従来のプロキシベースのロードバランサソリューションだが、Eurekaはミッドティアサーバであるため、インスタンス/サーバ/ホストレベルで負荷分散が行えるとしている。

EurekaのソースコードはApache License v2.0のもとGitHubで公開されており、Eurekaのセットアップやデモなどを紹介したWikiが提供されている。