エイチアイは9月3日、ブラザー工業のインクジェット複合機・プリンター「PRIVIO(プリビオ)DCP-J4210N、MFC-J4510N」に、エイチアイの2D/3Dユーザーインタフェース(UI)開発ソリューション「マスコットカプセル UIフレームワーク:MascotCapsule UI Framework(以下、UIフレームワーク)」および「マスコットカプセル タンジブレット:MascotCapsule Tangiblet(以下、タンジブレット)」が採用されたと発表した。

PRIVIO「DCP-J4210N」

PRIVIO「MFC-J4510N」

同ソリューションには、PC上でGUIを制作することができるオーサリングツールが用意されており、プログラミング知識のないデザイナーでもイメージ通りのUIデザインを容易に開発することが可能。

今回の採用機種において、描画部分は全て同ソリューションのみで実現しており、従来のメニュー画面になかった演出効果(画面遷移時のスライドイン/アウト、フェードイン/アウトなどの演出)を加えられた。

タンジブレットは、タッチパネルを備えた電子機器製品の操作において、従来の画面を操作する感覚に代わり、実在する物質を直接操作することで情報へのアクセスを提供するインタフェース「Tangible User Interface」で得られる「物質を直接操作する感覚」をソフトウェアだけで実現するミドルウェア。

タッチパネルで対象オブジェクト(メニューアイコンなど)に触れると、放す際の力の大きさに比例した加速度をミドルウェアが割り出し、強く放した際には早く、弱く放した際にはゆっくりスクロールされるなど、実際の運動の法則に近い使用感を実現するこ。これにより、デバイスの付加価値となる操作時の演出効果をさらに向上する。

今回、プリンタの液晶部分において、この慣性機能を活用しており、UIフレームワークとの組み合わせによって、メニュー画面の機能面および操作面の向上に貢献している。

タッチパネル液晶部分