国土地理院は、インターネットで最新の2万5千分の1地形図(画像データ)を購入できるサービス「電子地形図25000」を8月30日から開始すると発表した。サービス開始当初は北海道地域が対象で、順次対象エリアを広げていく予定で、地図センター ネットショッピングから入手できる。

電子地形図25000は、国土地理院による最新の情報が反映された地図を画像データとして販売するサービス。地図のエリアや画像のサイズ(A2、A3、A4)、縦長または横長指定のほか、送電線や記念碑、植生界などの表記の有無も選択可能となっており、インターネットを通じて従来の2万5千分の1の印刷地図とほぼ同様のデータを入手できるという。データ形式はPDF / JPEG / TIFFが選択でき、紙に印刷して利用することもできる。

電子地形図のイメージ(大雪山周辺)

なお、送電線や記念碑、植生界については情報の維持管理が困難だったことから、これまでは電子国土Webシステムの地図でもこれらの項目を表記していなかった。しかし、道に迷った際に有用であることなどから表記を希望する多数のリクエストがあり、今回の電子地形図25000で表記することになった。

表現方法の選択例(駒ケ岳山麓)

地図データの価格は1画像あたり170円。地図の対象エリアは年内をめどに全国に拡大していくという。