日本ユニシスは、教育プラットフォーム「LearningCast(ラーニングキャスト)」を機能強化した「アップデート9」のSaaS版、ならびにライセンス版を8月28日より提供する。

同製品は、企業の集合型研修とeラーニングにおける受講管理業務を統合的にサポートするサービスならびに製品。機能強化においては、2009年9月の提供開始以来、年3回の定期バージョンアップを行っている。

今回のアップデートでは、従来の日本語、英語対応に加えて中国語対応を実現し、簡体字と繁体字の双方に対応した。中華人民共和国、台湾、香港、マカオ、シンガポールといった中国語圏の現地社員教育などに活用し、情報セキュリティ教育、コンプライアンス意識向上、業務ルール徹底などを、短期間で効率的に実施できるという。eラーニング教材として国際標準SCORMにも対応済みで、HTML、「Adobe PDF」、「Microsoft Office Word」、「Microsoft Office PowerPoint」などの中国語版ファイルを教育コンテンツとして利用できる。

中国語対応イメージ

その他のアップデート内容として、研修管理者の利用負荷軽減のための機能改善を行った。具体的には、グラフ表示機能を利用した「研修集計データ参照の効率化」、「画面レイアウトの改善による操作性の向上」、「アンケート出題機能の拡張」、「API機能の拡張」などが挙げられている。

研修集計データ参照の効率化イメージ

同製品のSaaS版を社内教育に利用する場合、利用規模に応じて1名当たり月額800円~70円までのボリュームディスカウントを実施。また、eラーニング教材を使用した教育ビジネスなど、顧客が第三者に教育サービスを提供する場合は、基本料金と利用実績に応じた「教育ビジネスプラン」での料金体系も利用可能だ。なお、ライセンス版については個別相談となる。

同社は、大手から中小までの企業内教育、官公庁・自治体の教育、教育ビジネス事業者を対象にサービス展開を進め、今後5年間で100社への導入を目標に掲げている。