石油資源開発(JAPEX)は8月3日、北海道勇払油ガス田の東部に位置する沼ノ端東構造において、日産250klの原油の算出に成功したことを発表した。

探掘井の位置は北海道苫小牧市沼ノ端地区で、同社は2012年6月1日から探掘井「沼ノ端(T1)東SK-3DH号井」として掘削を実施。2,275mで掘り止めたのち産出テストを行った結果、原油の産出に成功したという。

テスト対象層は滝ノ上層で、テスト深度(掘削深度)は2,078~2,221m、産出テストの結果は日産量で原油250kl(1,500バレル)、天然ガス5000m3となった。

同社は2012年度に勇払油ガス田の浅層(滝ノ上層)の探鉱を目的として、同井および探掘井「あけぼの(T1)」の2坑井の掘削を計画していたが、今回の成功により、勇払油ガス田に新たな原油埋蔵量が加わる可能性が出てきたとしている。そのため今後、同井の結果および今冬に作業を予定している「あけぼの(T1)」の掘削結果を踏まえ、当該層の開発・生産の可能性を追求していくとしている。