日立情報制御ソリューションズは、2009年から販売しているAFV-700シリーズ「指静脈入退管理システム」の機能を拡張し、住民基本台帳カードやIC運転免許証などに使用されている国際標準ISO/IEC14443、Type-Bに準拠した新製品を、7月12日より販売する。

このたび発売されるICカードリーダ搭載指静脈端末(AFV-730-TC)、ならびにカードリーダ端末(ACR-730-T)の価格はどちらもオープンとなっている。

入退管理システム SecuaVeinAttestor

指静脈端末には、指静脈認証部、テンキー、ICカードリーダが搭載されており、顧客の求めるセキュリティポリシーに合わせて7種の認証方式を組み合わせて利用できる。また、従来システムで実現した高い認証精度をそのままに高速な認証操作が可能となり、1対1認証時間は約0.2秒となった。

同システムは最大5万枚のICカードを登録可能で、ICカードに指静脈情報(2指)を格納した運用では、5万人がカード+指静脈認証による複合認証を利用できる。利用形態にあわせて、スタンドアロンからネットワーク対応まで構築でき、LANなどのネットワーク経由で接続すると、最大256扉の大規模システムの構築が可能となる。

同社は、新製品の販売目標として、今後3年間で1万2,000台という指標を掲げている。