楽天グループの楽天マートは7月9日、ネットスーパー「楽天マート」のサービスを開始したことを発表した。楽天はインターネットショッピングモール「楽天市場」の運営を通じ、全国の事業者に対してネット通販事業のサポートを行っており、今回ネットスーパー事業を始めることでネット通販利用者の裾野を広げるという狙いがある。
楽天マートは、商品の仕入れ・販売を行うWeb上の直営店舗。専用の物流センターを設置して、各家庭への配送を楽天が担うことで、注文日の翌日には商品を配送できる。当初は東京都・豊島区 / 北区 / 板橋区 / 練馬区でサービスを提供し、順次エリアを拡大する予定。
楽天マートでは、生鮮食品や日用品のほか、楽天市場で人気のお取り寄せグルメなども販売され、楽天市場ではまとまった数で販売されている商品も少量から購入できる。これまで配送コストの問題から小分け販売が難しかった商品でも、生鮮食品などと同梱して配送されるため、手軽な価格と量で消費者に提供することが可能になった。
食品の安全性も重視しており、国産の野菜・果実は放射能検査(スクリーニング検査)を行い、米はDNA検査を実施。各商品には産地が記載され、産地を指定して商品を検索することもできる。
また、インターネットだけではなく電話での注文にも対応し、利用者には注文用のカタログが毎週配布される。料金は入会金が1050円で月会費が210円。送料は315円だが、3000円以上の購入で送料が無料になる。現在、入会金が無料になるキャンペーンを実施している。