日立ソリューションズは、薄型・軽量のモバイル向け指静脈認証装置「静紋JS1」用の「静紋JS1 スタンドアロンソフトウェア」に、Android端末で利用者認証を行う機能を追加した。販売開始日は7月17日。

「静紋JS1 スタンドアロンソフトウェア」の操作イメージ

Android端末のようなスマートデバイスは、いつでも、どこでも社内システムへアクセスできる利便性を確保できる一方で、なりすましによる不正アクセスのリスクが発生するため、パスワードによる本人確認に加えて、さらなるセキュリティの強化が求められていると同社は指摘。

このような背景の下、同社は「静紋JS1 スタンドアロンソフトウェア」の機能を強化し、薄型・軽量のモバイル向け指静脈認証装置「静紋JS1」をAndroid端末に対応させた。指静脈認証は、近赤外線を指に透過させて得られる指の静脈パターンの画像によって個人認証を行うため、なりすましや偽造が極めて困難であるとともに、認証速度が速くかつ使いやすいという特長がある。

同製品が提供するAPIを利用することで、Androidアプリケーションと「静紋JS1」を連携することができるため、業務システムなどのAndroidアプリケーションの認証を行う際、より確度の高い指静脈認証による本人確認が可能となる。また、Android端末の起動時およびスクリーンロック解除にも指静脈認証を行うことが可能となるため、なりすましを防ぎ、より確実な本人確認を実現する。

「静紋JS1」本体は、重量約35g、サイズ約52(W)×64(D)×17(H)mmで、スマートデバイスとともに手軽な持ち運びが可能となっている。対応機種はUSBホスト機能に対応し、USBコネクタを装備したAndroid端末で、対応OSはAndroid 3.2以降。ただし、Android端末は製品によってOSがカスタマイズされていることがあるため、事前に動作検証が必要となる。

なお、価格について、Windows PC(1台)およびAndroid端末(1台)で利用するためのライセンスとインストールメディアのセット「静紋JS1 スタンドアロンソフトウェアメディア ライセンス セット」は5,250円、Android端末(1台)で利用するためのライセンス「静紋JS1 スタンドアロンソフトウェアAndroid端末用追加ライセンス」は2,100円となっている。