日本HPは、電源ユニットを使用せず、LANケーブル1本で使用できる世界初の18.5インチワイド(1,366×768ドット)液晶搭載一体型ゼロクライアント「HP t410 All-in-One Smart Zero Client」(t410 AiO)を発表した。

「HP t410 All-in-One Smart Zero Client」

「t410 AiO」は、LANケーブルを接続するだけで使用できる、シンプルなクライアント仮想化専用端末。LANケーブルから給電可能なPoE機能に対応することにより、ACアダプタなどの電源ユニットなしで利用でき、IP電話用PoE対応アクセススイッチなどを活用すれば、LANケーブル1本で導入できる。

また、起動と同時にWebサーバから設定情報を取得するため、クライアント側での設定作業は不要。

画面転送には専用DSPチップを搭載し、画面の描画をチップ上でハードウェア処理することにより、高速な画面転送が可能となった。Citrix ICA 12(with HDX)やRDP 7.1(with RemoteFX)、PCoIP(Teradici Optimized)など主要な画面転送プロトコルをサポートし、さまざまなクライアント仮想化環境に対応する

消費電力は、ディスプレイを含め13W以下で、2年前のセパレート型ビジネスPCと19インチディスプレイの組み合わせと比較した場合、20分の1に削減されている。また、製品の素材にはBFR/PVCなどの有害物質を含まず、廃棄時に90%以上がリサイクルできる。

18.5インチワイド液晶ディスプレイと一体化され、奥行きは約15.9cmで、電源ケーブルも不要のため、小スペースに設置が可能。

同製品は、日本HP直販営業、日本HP販売代理店を通じ、7月下旬より発売が開始される。販売予定価格は、3万5,000円前後。