鉄道をコンセプトにした中高生によるアイドルユニット「ステーション」がこのほど、岩手県宮古市の三陸鉄道本社を訪れ、復興のための義援金を手渡した。彼女たちは東日本大震災を経て、「鉄道アイドルである自分たちにできること」として、大きな被害を受けた三陸鉄道への支援活動を企画。活動拠点としている秋葉原での募金活動やチャリティーライブを行い、義援金を集めてきた。
メンバーを代表し、三江彩花さんが同社を訪問。義援金7万円余りと、チャリティーライブで集めた応援メッセージが書かれたフラッグを三陸鉄道代表取締役社長、望月正彦氏に手渡した。
「恐る恐る始めた活動でしたが、街頭募金では思っていたより多くの方が立ち止まって温かく募金をしてくださいました。私は兵庫県出身で、幼い頃に阪神淡路大震災を経験したため、被災された方の苦労や思いが身にしみます。これからも復興に向けて小さいことからでも協力をしていきたいです」と三江さん。一方の望月氏は、「ぜひ今度、三陸鉄道の列車の中でのライブをお願いしたい」とラブコールを送り、感謝の気持ちを表現した。
三陸鉄道は東日本大震災で一部の駅や線路を流され、一時は全線運休となるなど大きな打撃を受けた。4月1日に北リアス線陸中野田~田野畑間で営業運転を再開したが、北リアス線田野畑~小本間と南リアス線全線が現在も運休。2014年4月の全線復旧をめざし、作業が続いている。