毎週木曜日の24時45分よりフジテレビ"ノイタミナ"ほかにて放送中のTVアニメ『坂道のアポロン』。音と映像が見事にシンクロした臨場感あふれる演奏シーンが観られることから、アニメファンだけでなく、ジャズファンからも好評を得ている。

TVアニメ『坂道のアポロン』はフジテレビ"ノイタミナ"ほかにて放送中

今夜放送される第7話は、薫、千太郎の通う高校の学園祭。千太郎は同じクラスの松岡星児とともにロックバンド「オリンポス」に参加。練習に忙しい千太郎と、学園祭の実行委員に選ばれた薫。2人の距離は、開いていくばかりだった。そして迎えた学園祭の当日。観客の歓声を集めるオリンポスを目にして、薫は苦々しい想いを押さえきれない。しかし、そのステージで思わぬトラブルが発生して演奏は中断、その場をつなぐため薫がピアノを弾きだすと、そこに千太郎がドラムが乗っかりセッションすることに……!

原作の中でも名シーンといわれる、文化祭での"薫"と"千太郎"のジャズセッションシーン。そのシーンの映像再現が凄すぎる! と関係者の間で話題になっているという。

3分31秒にわたる長尺のメドレー演奏は、"ノイタミナ"の番組内では異例中の異例。薫のピアノと千太郎のドラムの音しか聞こえないそのシーンは、アニメとしてはかなり異様な光景といえる。しかし、音楽プロデュースの菅野よう子氏、監督の渡辺信一郎氏、ピアノの松永貴志氏、ドラムの石若駿氏の見事なコラボレーションにより、原作に負けない名シーンが誕生! アニメにおける音楽表現の一つの到達点ともいえる出来栄えに、プレビューを観たJAZZ JAPAN・三森編集長からもコメントが寄せられている。

3分31秒の奇跡。イマジネーションを全開にした美しいメロディからスリリングに展開する3つの名曲。ジョン・コルトレーン、ビル・エバンス、アート・ブレイキーの魂がここに降り立ち,薫と千太郎を躍動させる。二人の心をつなぎ、聴く人すべての心つなぐ力こそ、ジャズそのものである。 ――JAZZ JAPAN編集長 三森隆文

さらに、薫ピアノ役をつとめる松永貴志氏は、「このセッションレコーディングを振り返り、伝説に残る演奏シーンにしたかった! 一度しかない文化祭での千太郎との演奏は、とにかく全力投球ジャズでぶつかり合う、エネルギー全開の一本勝負! 僕の音を聞いてくれ! そんな薫の気持ちになりきって全身全霊の演奏をしました」と話す。

現在発売中の『アニメ「坂道のアポロン」オリジナル・サウンドトラック』の中でも、ジャズセッションはこの1曲のみ。一発録りの迫力が映像なしでも伝わる。今夜の第7話のストーリーが、さらにその熱いセッションを感動的なものにしている。

TVアニメ『坂道のアポロン』は毎週木曜日24時45分よりフジテレビ"ノイタミナ"ほかにて放送中。

■TVアニメ『坂道のアポロン』おもなスタッフ
原作 / 「坂道のアポロン」小玉ユキ(小学館「月刊フラワーズ」連載) ◆監督 / 渡辺信一郎◆脚本 / 加藤綾子、柿原優子◆キャラクターデザイン / 結城信輝◆総作画監督 / 山下喜光◆音楽 / 菅野よう子◆アニメーション制作 / MAPPA、手塚プロダクション◆オープニング・テーマ / YUKI「坂道のメロディ」◆エンディング・テーマ / 秦基博 meets 坂道のアポロン「アルタイル」

■TVアニメ『坂道のアポロン』おもなキャスト
西見薫 / 木村良平◆川渕千太郎 / 細谷佳正◆迎律子 / 南里侑香◆深堀百合香 / 遠藤綾◆桂木淳一 / 諏訪部順一◆松岡星児 / 岡本信彦
(C)小玉ユキ・小学館/「坂道のアポロン」製作委員会