SSS合同会社とAHSは5月16日、東北応援キャラクター「東北ずん子」のボイスロイド開発に着手したと発表した。東北ずん子は、東北名物「ずんだ餅」をモチーフにしたキャラクターで、東北の企業や東北を応援したいクリエイターであれば、キャラクターを無償で使用することが可能となっている。

今回の東北ずん子のボイスロイド化では1口2万円の「東北ずん子ファンド」を1月から募集しており、ファンド募集締切となる4月末日までに募集金額の450万円(225口)に達したことから、正式に「開発着手」の発表となった。

ファンド募集は4月末日で終了

ボイスロイド化にあたっては、エーアイが開発した人間的で自然な音声合成を実現することができる高性能音声合成エンジン「AITalk」を使用。VOCALOIDやMusic Makerなどのクリエイティブソフトの企画・販売を行っているAHSが製品化を担う。なお、製品発売日は未定となっているが、発表では「夏頃の発売を目指す」という。

ボイスロイドの声優はすでに3月に発表されており、宮城県出身で「けいおん!」の田井中律役や4月から放送されているアニメ「氷菓」で千反田える役を演じている佐藤聡美さんが担当する。なお、ファンド出資者には、ボイスロイド化にあたって自分の名前を読み上げてもらう特典が付いており、ボイスロイドに発音が組み込まれることで自然に名前を読んでもらうことができるという。こちらは、現在、出資者に対して読み上げる名前の確認などを行っている。

キャラクターデザインを担当した江戸村ににこさんによる新イラスト