NHKとパナソニックは、次世代のテレビジョン放送サービスであるスーパーハイビジョン(SHV)用の145インチプラズマディスプレイパネル(PDP)を共同で開発したと発表した。同社によれば、自発光・直視型のSHVディスプレイの開発は世界初だという。

開発したプラズマディスプレイ

PDPは、大画面化が比較的容易であることに加え、早い動きにも追随する動画表示性能、高いコントラスト、広い視野角などを特長とする一方、走査線数が増大すると画面がちらつくなど不安定になりやすいという課題があった。

両社は、この課題を解決するため、画面の垂直方向に並ぶ複数の画素を同時に走査表示させ、パネル全体の映像表示を安定化させるパネル駆動方式を新たに共同開発し、走査線が4,000本級のパネルにおいても、ちらつきのない安定した映像表示を可能にした。これにより、フル解像度のSHV映像表示を145インチの超・大画面パネルで実現し、SHVの臨場感を表現できるという。

開発したディスプレイは、約横3.2m×縦1.8mの145インチで、画素数は横7,680×縦4,320(アスペクト比は16:9)。フレームレートが60フレーム/秒で、画素ピッチは横0.417mm、縦0.417mm。