新日鉄ソリューションズは4月26日、米Cloudera社と、アジア・太平洋地域での販売代理店契約を結び、Apache Hadoopディストリビューション「Cloudera's Distribution Including Apache Hadoop」にサポートサービスを同梱したサブスクリプションモデル「Cloudera Enterprise」の販売を開始した。

企業では、Webのログやソーシャルネットワーク、各種センサー等のビックデータを分析し、ビジネスへ活用することが注目を集めているが、これらのデータの多くは非構造化データかつ膨大であるため、既存のリレーショナルデータベースで処理することが難しく、分散処理を可能とするApache Hadoopの利用を検討する企業が増えている。しかし、オープンソースであるHadoop技術の利用には、高度なノウハウを蓄積する必要があり、ビックデータ活用の課題となっていた。

「Cloudera Enterprise」は、オープンソースであるHadoopの企業における本格的な利用に向け、管理ツールやサポートサービスをパッケージ化しサブスクリプション形態で提供している製品。本製品を活用することで、Hadoopのより簡易な利用を可能とし、またオープンソースの利用時に課題となるサポートサービスを受けられる。

「Cloudera Enterprise」のコンポーネント

同社では、2011年6月に「データサイエンス&テクノロジーセンター」を設立し、戦略的な情報活用のため、データ分析・モデル開発からシステム構築まで一貫したサービスを提供している。このほどのCloudera社との提携により、Cloudera Enterpriseの導入に関するコンサルティングサービスから、システム構築、サポートサービスまで包括的に提供することで、Hadoopを用いた情報活用の高度化の支援が可能になる。