NGINX is an advanced Internet infrastructure software. |
4月23日(米国時間)、nginx(エンジンエックス)の最新安定版となる「nginx-1.2.0」が公開された。nginxは軽量で高速なHTTPサーバ。Netcraftが毎月発表しているHTTPサーバシェアの4月報告によると、nginxのシェアは10%から14%ほどで、代表的なHTTPサーバであるApacheやMicrosoft IISに次ぐ人気となっている。
nginxは、約9年前に開発がスタートした後発のHTTPサーバ。ロシアの開発者であるIgor Sysoev氏によって書かれており、特にロシアで高いシェアを誇っている。ライセンスはBSDスタイルライセンスを採用しており、HTTPサーバの他にもリバースプロキシサーバ、メールプロキシサーバの機能を有している。
公開されたnginx 1.2では、評価版である1.1系で行われたHTTPプロキシや負荷分散の改善やSSL使用時のメモリ使用量の削減、リゾルバディレクティブにいくつかのDNSサーバのサポート、「pcre_jit」(Perl互換の正規表現ライブラリ)の追加など、様々な機能強化や改良がサポートされている。また、様々なバグフィックスやメモリリークの改善なども行われている。1.1系から1.2系まで取り込まれた機能の詳細についてはこちらが参考になる。
ngnixのソースコードはプロジェクトサイトより入手できる。また、RHELやCentOS向けのRPM形式パッケージも公開されている。