日本HPは16日、マルチベンダー化および仮想化で複雑になったシステム基盤向けの新サービス体系「Always On Support Services」と、新サービスパートナープログラム「HP ServiceONEプログラム」を発表した。

「Always On Support Services」は、「ファウンデーションケア」、「プロアクティブケア」、「データセンターケア」、「ライフサイクルイベントサービス」の4つのサービス群から構成される。

「ファウンデーションケア」は、障害対応中心のサポート製品群で、既存のサポート製品「ハードウェアオンサイトサポート」、「ソフトウェアサポート」、「サポートプラス」「サポートプラス24」に加え、「コラボサポート」を新たに提供。コラボサポートは、HP ProLiant上でHP以外の供給元から購入したソフトウェアサポートを使用しているユーザー向けのソフトウェア問題解決支援付きハードウェアサポート。

「コラボサポート」

「プロアクティブケア」は、仮想化により複雑になったシステムの障害切り分け支援体制をさらに強化し、潜在的な問題を回避し、障害の発生を低減するための支援を加えた新たなサポート製品。障害対応(リアクティブサポート)に加え、潜在的な問題の回避のためのサポート(プロアクティブサポート)を統合して提供する。

プロアクティブサポートでは、アドバンストソリューションセンターのテクニカルアカウントマネージャーチームが、「ファームウェアとソフトウェアのリビジョン分析と推奨(年2回)」、「プロアクティブスキャン(年2回)」、「インシデントレポート(年4回)」を提供し、潜在的な問題を回避し、システムをより良く管理するための現状の分析と推奨事項を提供。

また、「データセンターケア」では、データセンター特有のビジネスニーズに合わせてサポートをカスタマイズして提供する。

そして、「ライフサイクルイベントサービス」は、IT戦略立案から導入、運用までのITライフサイクル全般で必要な時に、必要な場面で、エキスパートからの支援を提供するサービス。

HP ProLiant サーバ DL360p Gen8用サービス製品の価格例は、コラボサポート 4時間対応 24×7 3年が132,300円、コラボサポート HD返却不要 4時間対応 24×7 3年が142,800円、プロアクティブケア 4時間対応 24×7 3年が220,080円、プロアクティブケア HD返却不要 4時間対応 24×7 3年が230,580円。

また、新サービス体系の核となる「プロアクティブケア」では、専用窓口として、仮想化されたシステム環境に共通する課題に対応するエキスパートチームからなる「アドバンストソリューションセンター」を5月1日に開設し、ユーザーからの問い合わせに一元的に対応していく。

そして、新戦略の提供開始にともない、4月1日よりパートナー経由でのサービス販売を支援する新サービスパートナープログラム「HP ServiceONEプログラム」を開始した。

このプラグラムは、米HPが昨年7月に発表したもので、「HP ServiceONE」により、HPの営業、技術、マーケティングのリソースを使い、高付加価値のサービス提供を可能にすることで、パートナーのビジネス機会を拡大する。販売施策、マーケティングサービス、顧客の技術的課題への解決策の提供など、HPとの緊密な協調営業活動を行い、HPは、必要に応じてパートナーチームの一部として連携し、技術的専門知識や能力の提供を行う。

これにより、パートナーは、日本HPとのリレーション強化、ITライフサイクル全般での販売機会の拡大、万全のサポート体制による市場優位性などのメリットを得ることができるという。