総合デザインプロモーション機関の日本デザイン振興会は、「2012年度グッドデザイン賞」の応募受付を4月27日より開始すると発表した。応募受付期間は4月27日~6月1日まで。その後1次審査(書類審査)と2次審査(現品および資料審査)を経て、10月1日に受賞対象を発表する。

「Good Design Award」Webサイト

応募の対象となるのは、プロダクト(製品)や建築施設などのハードウェア、Webサイトやアプリケーションなどのソフトウェア、さらにデザインを活かした取り組みやプロジェクトなど、人によって生み出されるあらゆるものごと。

"あらゆるものごと"が審査対象とはなるが、「2013年3月31日までにユーザーが購入あるいは利用可能であること」、「10月1日のグッドデザイン賞受賞発表日の公表と」、そして「11月23日から開催されるグッドデザイン賞受賞発表展に公開展示ができること」が応募条件となる。また、2011年に発生した東日本大震災からの産業復興と支援を目的とし、宮城県・岩手県・福島県・青森県・秋田県・山形県および茨城県に本社を置く事業者からの応募は、前年度に続けて費用を原則無料とする。さらに、近年「グッドデザイン賞」への応募が急増しているアジア圏のうち、台湾と韓国で初めての現地審査を行う。

審査委員長は2010年、2011年に引き続きプロダクトデザイナーである深澤直人が就任。これまでの2年間にわたるグッドデザイン賞審査委員長の経験をふまえ、「豊かさの定義」(2010年度)「適正」(2011年度)に続き、新たに「美しさと使いやすさ」を審査のキーワードに掲げている。

そのほか、これまで毎年8月に開催する「グッドデザインエキスポ」にて審査対象を公開していたが、本年度はこれに代わり、11月に東京ビッグサイトでグッドデザイン賞受賞対象を中心に展示する受賞発表展示会を開催。会期中には、グッドデザイン大賞やグッドデザイン金賞をはじめとする各賞を発表する。なお、グッドデザイン金賞候補および大賞候補発表は10月1日に行われる予定。