ジェイティービーはこのたび、「工場見学」に関するアンケートを実施し、調査結果をまとめた。WEB上でアンケートを実施し、調査期間は2012年3月1日~3月8日。有効回答数は男性4381、女性2822、不詳112の合計7315名。
調査の結果、工場見学をしたことがある人は全体の63%だった。「見学した工場はどのような工場でしたか?」(複数回答)という質問では、「酒類・飲料工場」が74%ともっとも多かった。2位は「お菓子・調味料などの食品工場」で48%、3位は「自動車工場」で20%だった。実際に見学したことのある工場(企業)を聞いた質問では、1位から4位はすべてビール工場だった。
「実際に工場を見学した感想は?」(複数回答)との質問では、「製造過程がおもしろかった」との回答が72%だった。「試飲・試食ができた」(68%)、「お土産・記念品をもらえた」(36%)との回答が続いた。他に「企業の歴史を学び見識が広がった」(25%)、「作り手の思いを感じることができた」(21%)との回答も多く、「工場見学が企業や商品に対する親近感や理解を深めることにつながっているものと見られる」と同社は分析している。
工場見学を知った方法に関する質問では、「口コミ(知人のおすすめ)」が29%、「インターネット・SNS」が28%で6割近い人が実際に工場見学を体験した人の意見を参考にしていることがわかった。一緒に行ったのは「家族」が50%でもっとも多かった。
また、「町の小規模な工場や工房の見学で思いつく地域はどこですか?」との質問では都道府県別では1位東京都、2位大阪府、3位北海道、地区別では1 位東京都大田区、2位大阪府東大阪市、3位京都府京都市だった。大田区、東大阪市は町工場、京都は、西陣織や友禅などの伝統工房をイメージする人が多いようだとのこと。
町の小規模な工場や工房の見学について期待することについては「そこでしか見られないすぐれた技術や伝統の技を見たい」(54%)、「ものが作られていく過程を知ることができる」(54%)、「職人さんから話が聞ける」(31%)などの回答が多く、職人の技術、職人技を間近で見られることを期待する意見が多い結果となったという。