Adobe Flash Player

Adobe Systemsは3月27日(米国時間)、Flash PlayerとAIRの最新版となる「Flash Player 11.2」および「Adobe AIR 3.2」を公開した。新機能としてモバイル向けにグラフィック技術「Stage3D」のサポートが行われたことが大きな変更点といえる。

AIR 3.2ではモバイルデバイス用にStage3D技術が利用できる。Stage3DによりiOS・Androidプラットフォームで3Dグラフィックが利用できるようになった。また、Stage3Dによって古いGPUドライバでも3Dグラフィックスコンテンツが再生できるようになった。

上記の他、ビデオデコード処理をマルチスレッド化することで、ビットレートの高いビデオ再生時でも安定して動作するよう改善されている。Windows版Flash Playerには自動更新機能が新たに導入され、WindowsではFlash Playerはバックグラウンドで自動更新されるようになる。また、マウス機能が拡張され、マウスのロックやマウスの相対座標の取得、右および中クリックイベント機能などが追加された。

「Flash Player 11.2」と「Adobe AIR 3.2」は5日に発表された脆弱性や、28日に発表された脆弱性に対処しており、Adobeはユーザに速やかに最新版にすることを推奨している。最新のFlash Playerはこちらから、Adobe AIRはこちらより取得できる。