特許分析を行う株式会社パテント・リザルトは、このほど燃焼装置の安全制御関連技術について競合分析を実施。参入企業に関する調査結果を発表した。集計の結果、トップ3はリンナイ、パナソニック、ノーリツという結果となった。

同社は1993年から2012年1月末までに日本の特許庁から公開された関連特許3,534件を対象に、個別特許スコアリング指標「パテントスコア」による評価を実施。特許の質と量から総合的に見た「特許総合力ランキング」を集計した。集計の結果、トップ3は1位リンナイ、2位パナソニック、3位ノーリツという結果に。以下、4位東京ガス、5位パロマと続く。

特定技術分野の競合分析 燃焼装置の安全制御技術に関するグラフ

リンナイが1位となった理由としては、CO濃度検出センサの耐用寿命の事前報知に関する「不完全燃焼検出装置」や、部分不燃を早期検出するための「湯沸器」など注目度が高い特許を取得していることが考えられる。2位のパナソニックは2007年に家庭用ガス機器事業から撤退したが、同分野での出願を近年も継続して行っており、引き続き注目度の高い特許が開発されていることから。3位のノーリツは組み込みシステムの異常に対する制御の2重化に関する「燃焼制御装置」などが評価された形となった。

また、注目すべき企業としては、パーパス(旧高木産業)が上位にランクイン。同社は有効特許件数が13件と少ないものの、注目度の面でポイントを上げている。

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