ソフトイーサは3月19日、レイヤ2/3VPNソフトウェア製品「PacketiX VPN」のサーバ・ソフト「PacketiX VPN Server」のIPsecサーバとして動作するベータ2を公開した。同版では、「L2TPv3」(国際標準規格:RFC3931)という拠点間VPN接続用のプロトコルに対応している。

従来、本社に設置したPacketiX VPN Serverに拠点間接続VPNを構築するには、各支店にPacketiX VPN Bridgeを設置する必要があったが、ベータ2では、L2TPv3に対応したことにより、各支店にVPN Bridgeの代わりにシスコシステムズのルータやIIJのSEILルータを設置することが可能になった。

これにより、PacketiX VPN Server を本社に1台のみ設置し、支店の数だけ安価なシスコ製ルータを揃えて、各支店から本社のVPN ServerにL2TPv3で VPN接続可能な環境を簡単に構築することが実現される。

「PacketiX VPN Server」のベータ2におけるEthernetとL2TPv3に対応したルータによる接続の仕組み

ベータ2は無償でダウンロードでき、11月30日まで利用可能。日本語版・中国語(簡体字)版の2カ国語で提供されている。今後、オープンソース版UT-VPNにも同機能を搭載し、開発部分のソースコードも公開する予定。