ビデオリサーチ、電子書籍の利用実態調査を発表 - 利用経験者は約7%

ビデオリサーチはこのほど、約500誌を対象にした雑誌メディア調査「MAGASCENE」第13回調査について、調査結果の一部を公開した。電子書籍の浸透度や利用状況に関するデータが発表されており、調査期間は2011年9月29日~10月19日。12歳~69歳の男女を対象に実施され、有効標本数は8163人。

発表によると、電子書籍の利用経験者は個人全体では7.1%で、2010年調査時の6.7%から微増となった。特に20代男性、30代・50代女性の増加が目立つ一方で、20代女性の利用は減少した。利用経験者のうち、有料版の利用者は35.0%という。

性年代別電子書籍利用経験者の割合
男性 2011年度 2010年度 女性 2011年度 2010年度
10代 5.8% 4.4% 10代 8.5% 8.5%
20代 12.7% 10.4% 20代 10.2% 14.2%
30代 11.0% 10.4% 30代 9.4% 7.5%
40代 8.3% 7.7% 40代 6.5% 6.2%
50代 4.9% 5.2% 50代 4.2% 2.0%
60代 2.2% 1.9% 60代 0.7% 0.7%
合計 7.7% 7.1% 合計 6.4% 6.3%

利用端末については、スマートフォンやタブレット端末の使用が増加し、従来のPC・携帯電話を使う人は減少。利用者の割合は、スマートフォンが35.4%で、タブレット端末が14.6%。2010年の調査では、スマートフォン利用者が18.6%、タブレット端末利用者は8.2%だった。

また、スマートフォンでの電子書籍の利用について、性・年代別に調べたデータでは、女性に比べ、男性の利用経験が圧倒的に多いという結果が出ている。男性では10代~50代の全年代で30%以上が「利用経験あり」と答えたが、女性で利用者が30%を超えたのは20代のみ。電子書籍利用者全体の男女構成比率は男性55.2%、女性44.8%で、スマートフォンに限定した場合の構成比率は男性70.4%、女性29.7%となる。

電子書籍の利用ジャンルを、スマートフォンとその他の端末で比較したデータでは、「コミック」以外のジャンルはすべてスマートフォンの方が多かった。特に「新聞」は42.1%で、スマートフォン以外の端末と30ポイント近く差がついている。

また、利用場所についての調査結果では、通勤・通学などの移動中における利用経験の割合が、スマートフォンでは63.6%、それ以外の端末では22.1%となっている。勤務先や学校、店舗や屋外などでも、自宅以外ではスマートフォンによる利用が多い。

電子書籍利用経験者の割合

電子書籍の今後の利用意向についての調査では、スマートフォンでの利用経験者は今後の電子書籍の利用について前向きで、76.8%の人が「ぜひ利用したい」もしくは「まあ利用したい」と回答した。理由としては、「何冊も持ち運ぶ必要がない」「保管場所が少なくてすむ」など、携帯性を重視した回答が目立った。一方で、非利用意向者に「今後利用したくなる状況」をたずねた調査では、「利用料金が安くなれば」に次いで、「電子版ラインナップが充実したら」という回答が多く、利用料金やコンテンツに不満を感じていることがうかがえる結果となっている。



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