コンテンツ海外流通促進機構(CODA)は3月6日、台湾の保護智慧財産権警察(IPR警察)が3月1日に、台北市内と新北市内の海賊版販売店3店舗の一斉取締りを実施したことを発表した。

発表内容によれば、台北市内の2店舗と新北市内の1店舗を対象に家宅捜索が行われ、台北市内の1店舗で「坂の上の雲」「家政婦のミタ」「深夜食堂 第二部」など日本の最新ドラマを含む約6500枚の海賊版DVDが押収されたとしている。

また、台北市内の別の1店舗では約1000枚、新北市の店舗では約500枚の日本コンテンツの海賊版DVDが押収された。

約6,500枚の海賊版DVDが押収された店舗の店内 (写真提供 : TFACT)

店頭に並ぶ最新の日本ドラマの海賊版

これらの取締りは、現地の著作権保護促進・侵害監視を目的に活動する台湾著作権保護基金会(TFACT)の協力を得て実施されたもの。今回の一斉取締りは台湾における日本のテレビ番組の海賊版を排除する取り組みの一環で、日本コンテンツ専門の海賊版販売店に対象を絞った初めての取締り案件とされている。

IPR警察では2011年11月から、CODAの要請を受けて日本コンテンツの海賊版取締りを続けており、今回の案件を含む一連の取締りの結果、露天商を含む5店舗を摘発し、それぞれの経営者を逮捕。押収された日本コンテンツの海賊版DVDは、合計で約1万枚にのぼるという。

なお、3月3日には、台湾での一連の取締りの結果を報告するため、新北市のIPR警察大隊本部で記者発表が行われた。記者発表にはCODAの後藤健郎専務理事が出席し、今後も引き続きTFACTとの連携のもとに効果的な事件取締りをIPR警察に要請し、台湾における日本コンテンツの権利保護を進めていく考えであることを示した。