オージス総研は2月28日、C言語プログラミング用の静的解析ツール「AdLint 1.0」を無償公開した。AdLint 1.0はオープンソース化されており、ライセンスとしてGNU GPL 3を採用している。ANSI C89、ISO C90、 ISO C99の一部に準拠したソースコードの解析ができるという。

AdLint is an open source and free source code static analyzer.

AdLintではシングルモジュール解析、クロスモジュール解析、597種類の警告検知、14種類のコード情報抽出、15種類のコード品質メトリクス測定などを実装しており、コンパイラでは検出できない不具合の可能性を警告したり、「経路複雑度」、「被呼出し数」、「デッドコード数」などを測定してソースコードの品質を指標化したりできるとしている。また、同社が提供しているソースコード品質評価ツール「Adqua」と組み合わせることでソースコードの品質を視覚的なレポートで表示することもできるという。

AdLintはRubyで記述されており、1.9.3-p0以降のバージョンがインストールされた環境であれば動作する。インストールパッケージ版とソースコード版を配布しておりこちらより取得できる。今後2.0の公開に向けて、高速化や警告検知の追加、操作性の向上を目指しており開発への協力を呼びかけている。