企業向けに名刺管理サービスを提供する三三株式会社は2月28日、名刺のデータ化を行える無料のクラウド名刺管理サービス「Eight (エイト)」の提供を開始した。

Eightは、紙の名刺を無料でテキストデータ化できる名刺管理サービス。スマートフォン上でEightアプリを使用して名刺を撮影するだけで、名刺の情報がデータ化されてクラウド上に保存され、スマートフォンやタブレット端末、PCなどから名刺情報にアクセスできるようになる。

スマートフォンで撮影された名刺画像は、Eightのサーバへ送信され、OCR処理とオペレーターの手作業によってデータ化が行われる。オペレータの作業を加えることで、同社によると「100%に近い精度でデータ化が可能」になっているという。データ化の対象となるのは、氏名や会社名、電話番号、メールアドレスなどの情報。一部の情報はテキストデータ化はされないが、撮影した名刺画像が表示されるので、内容を確認することが可能だ。

Eightアプリからは、名刺の情報をもとに電話をかけたりメールを書いたりといった操作が手軽に行えるようになっている。なお、スマートフォン向けに提供されるアプリは、当初はiOS版のみとなっており、Androidアプリは「次期リリース予定」としている。

Eightサービスでは、ユーザー同士で最新の名刺を交換できるといった機能に加えて、Facebookなどのソーシャルネットワークと接続して利用することも可能となっている。Facebookと連携することで、Eight上の名刺に顔写真を表示させたり、Facebookのアカウントをチェックしたりといったこともできる。

同社では、「(名刺の)正確なデータ化サービスと、ソーシャルテクノロジーを利用した新しいコンセプトでビジネスパーソンの標準ツールとなることを目指す」としており、サービス開始年度の会員目標を100万人と挙げている。

Eightサービスの利用は無料だが、今後は有料プレミアムサービスの提供も検討しているという。