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DragonFly BSD was originally forked from FreeBSD 4.8 in June of 2003. |
DragonFly BSDの最新版となる「DragonFly 3.0」が公開された。32ビット版と64ビット版のISOイメージおよびDVDイメージが用意されており、それぞれ最小インストール用のCD ISOイメージとUSBディスクイメージ、GUIブート可能なDVD ISOイメージでUSBディスクイメージが提供されている。
「DragonFly BSD 3.0」は、2つの点で注目に値する。ひとつはHAMMERファイルシステムのパフォーマンスの向上、もうひとつはマルチコアに対するスケーラビリティの大幅向上。Xeon X5650を2つ搭載したマシンで、PostgreSQL Pgbenchを実行した結果がそれぞれ下記のメールにおいて報告されている (添付されている資料におけるDragonFly BSD 2.13は今回公開されたDragonFly BSD 3.0の開発段階でのバージョン名)。
- PostgreSQL benchmarks (Pg-benchmarks.pdf)
- PostgreSQL benchmarks (now with Linux numbers) (Pg-benchmarks.pdf)
公開された資料によると、DragonFly BSD 2.10と比較してDragonFly BSD 3.0は、マルチコアにおけるスケーラビリティが大きく向上していることになる。
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PostgreSQL benchmarks (now with Linux numbers)より抜粋 |
PostgreSQL benchmarks (now with Linux numbers)より抜粋 |
DragonFly BSDは、FreeBSDから派生したOS。FreeBSDが採用したマルチコアへのアプローチとは別の方法で、マルチコアへのアプローチを進めている。メーリングリストにおいて公開されたベンチマーク結果によれば、FreeBSD 9.0-RC1に「kern.ipc.shm_use_phys=1」を指定したものの方が高いスケーラビリティを発揮している。この分野では、FreeBSDの取り組みが性能上で先行しているが、DragonFly BSDも同レベルへと性能が向上してきたことがわかる。
ローカルホストで動作するベンチマークでは、Scientific Linux 6.1が24クライアントを超えても高い性能を維持しているが、高速である反面不安定でもあったことが報告されている。なおインストールにおいて、ディスクサイズが50GB未満である場合にはHAMMERファイルシステムではなくUFSをデフォルトのファイルシステムとして使用することが推奨されている。