ロンウイットは2月14日、オープンソースの検索エンジン「Apache Solr (アパッチ ソーラー)」のクエリログを分析して、チャート表示するサービス「soleami (ソレミ)」を公開した。

Solrは、Webサイトのサイト内検索やイントラネットでの検索などに広く使われているオープンソースの検索エンジン。実行された検索リクエストはクエリログとして記録されており、今回公開されたsoleamiは、このクエリログファイルをZIP圧縮してアップロードして集計し、Webブラウザにチャートを表示する仕組みとなっている。

クエリログはサイト訪問者のニーズを知るために役に立つが、ログを検索キーワードごとに集計するといった作業には手間がかかる。soleamiのサービスを利用することで、手軽に「トップ10検索キーワード」「上位1000キーワードのトレンド」「0件ヒットワードの抽出」といったことを可視化できる。なおサービスの利用は、クエリログファイルが10MB以下に圧縮されたZIPファイルであることなどいくつか注意点があるが、無料で利用できる。

このうち「0件ヒット」の抽出では、「検索結果が0件=サイト訪問者の検索ニーズに応えられなかった」という可能性を示しており、この問題を解決することでサイト訪問者の満足度やコンバージョンの向上などに役立てることができるとしている。

トップ10の画面サンプル。月ごとに人気トップ10の検索キーワードを表示。12ヵ月前までさかのぼってチェックできる

「トレンド1000」の画面サンプル。過去12ヵ月間の検索キーワード上位1000個について検索数の変動がチェックできる。また、その検索キーワードと一緒に検索されることが多かったキーワードのトップ20も表示される

「0件ヒット」の画面サンプル。過去12ヵ月間の「0件ヒット(検索結果が0件だったクエリ)」の回数を棒グラフで表示