IDC Japanは2月6日、国内企業に対して2011年12月に実施した「国内ソフトウェア開発者の実態調査」に関する調査結果を発表した。

これによると、ソフトウェア開発者がスキルを有する言語とその中で最も使用している言語として多くの回答を集めたのは、上から「C言語」「Visual Basic」「Java」「C++」「COBOL」と、上位5位まで共通する結果となった。

スクリプト言語であるPerl、PHP、Python、Rubyについては、PerlのほうがPHPと比べてスキルを有する開発者が多いが、最も使用している言語ではPHPがPerlを上回っていることがわかった。

プログラミング言語で見るソフトウェア開発者のスキル(2012年2月) 資料:IDC Japan

同社によると、国内のソフトウェア開発者全体のうち、受託ソフトウェア開発者が42.6%と最も大きな構成比を占めるが、組込みソフトウェア開発者も15.5%と存在感を示しているという。今後需要が高まることが予想されるモバイルソフトウェアの開発者はまだ1割にも満たない結果となったとしている。

プロジェクトで利用している開発手法を見ると、内訳はウォーターフォール開発が51.2%と過半数をわずかに超え、反復型開発が29.7%、アジャイル開発が19.1%という構成になった。

「事業用ソフトウェア」「市場販売用ソフトウェア」「モバイルソフトウェア」「組込みソフトウェア」のように、市場に販売することを目的として開発を行う場合に反復型開発/アジャイル開発を採用するケースが多く見られるという。こうした分野では、新製品/サービスのリリーススケジュールの制約が厳しく、迅速かつ適応力の高いソフトウェア開発手法へのニーズが高まっている。