Unicode is a computing industry standard allowing computers to consistently represent and manipulate text expressed in most of the world's writing systems.

Unicodeの最新版となる「Unicode 6.1.0」が公開された。「Unicode 6.1.0」はマイナーバージョンアップに相当するが、今後もっとも採用が推奨されるバージョンとなる。中国、アジア諸国、アフリカ諸国、アラビア系文字などから合計732の文字が新しく追加されているほか、Unicode関連の実装を改善するための取り組みが含まれている。

日本語関連で注目される変更としては、絵文字に新しく200を超える異体字が追加された点や、日本語処理の改善を実現することになるプロパティとして新しい改行プロパティ値が追加されたこと、改行処理に関するかな文字などの扱いが変更された点が挙げられる。

1年ほど前となる2011年2月17日(米国時間)に公開された「Unicode 6.0」は、2,000を超える文字が新しく追加された上、うち722は絵文字(Emoji)が追加されるなど日本にとって興味深いバージョンとなった。これまで日本の携帯でやりとりされる絵文字はUnicodeで標準化されていなかった。Unicode 6.0で絵文字が追加されたことで、PCと携帯とのやりとりにおいて従来よりも絵文字をシームレスに扱える基盤ができたことになる。