女優の佐津川愛美らが4日、東京・銀座シネパトスで行われた映画『忍道―SHINOBIDO―』の初日舞台あいさつに出席した。

映画『忍道―SHINOBIDO―』の初日舞台あいさつに立ち、涙を見せる佐津川愛美 拡大画像を見る

映画『忍道―SHINOBIDO―』は、栃木県日光市にあるレジャー施設「日光江戸村」の25周年を記念して製作された、忍者の生き様をリアルに描いた作品。山中に密かに存在する忍の里で、女忍として育てられたお甲(佐津川)は、族長から忍の壊滅を使命とする隠密組織・黒羽衆の偵察任務を言い渡される。標的である侍・東五郎(ユキリョウイチ)を内偵するお甲だったが、東五郎が心優しい侍であることを知り、互いに魅かれ合っていくが――というストーリーで、全国公開中。

舞台あいさつには、主演の佐津川、ユキのほか、キャストの菊地あやか(AKB48)、尚玄、岩佐真悠子と森岡利行監督が出席。佐津川は「この作品を観て、何か感じるものがあれば本当にうれしい」とあいさつし、「人生はタイミング。個人的に悩んでる時期に、この作品の話をいただいて、生きる気力をもらいました。自分の人生にとって大事な作品です」と感極まって涙を流す場面も。会場からは大きな拍手が贈られた。殺陣などのアクションシーンを演じきった佐津川は「"17人斬り"のラストシーンは、1カットで撮影すると決めていたので、自分の中でも最後のゴールだと思って演じました」と撮影を振り返り、「3回続けて撮ったんですが、3回目は過呼吸になってました。でも、自分の100%を出せましたね」と自信を見せた。

一方、お甲を慕う女忍・暮松を演じた菊地は、「稽古が辛かった思い出しかないです(笑)。監督に『立ち姿が格好悪い』と注意されました。」と胸中を明かして会場の笑いを誘い、「稽古が難しくて逃げようとしてたけど、また時代劇に出演する機会があったらステップアップした私を見せれると思う」と意気込んだ。撮影は日光で行われたそうで、尚玄は「ユキさんや監督とお酒を飲んだ思い出しかない」と話すと、森岡監督は「毎晩でしたね」と苦笑い。岩佐も「実は私は最終日だけの参加だったので、(演技で)血を吐くことくらいしかしてませんが、打ち上げは楽しかった!」と笑顔で振り返った。