デジタルマーケティング市場調査の米eMarketerは1月31日(現地時間)、ソーシャルネットワークの広告調査として、米Twitterと米LinkedInの広告売り上げデータを発表した。Twitterは前年比233%増の1億3,950万ドルを広告から売り上げており、今後も順調に成長する見込みという。

2010年に1億3,950万ドルに達したTwitterの広告収入だが。2012年には2億5,990万ドルと予想されている。eMarketerでは2014年には約3.8倍の5億4,000万ドルに達すると見込むが、成長率は2012年が前年度比83%増、2013年は55%増、2014年は36%と少しずつ下がる見通しを立てている。

eMarketerは、Twitterの広告収入が今後数年堅調に成長すると予想しながらも、「実証済みのターンキー型の広告プラットフォームが必要」と指摘する。また、広告主の需要にリーチできるよう、ユーザー数も必要だという。一方で、広告主の80%がリピート顧客で、プロモーションツイート「Promoted Tweet」に対する平均エンゲージメント率(クリックやRTなどのアクションを行った比率)が3~5%であるなど、広告パフォーマンスについてはある程度の評価を示している。

2011年にIPOを果たしたビジネス向けSNSを運営するLinkedInも、Twitterと比較すると成長率は低いが広告収入を伸ばしている。同社は2011年に前年比95%増の1億5,460万ドルを売り上げた。これはTwitterよりも大きい数字となる。eMarketerではLinkedInの広告収入について、2012年は同46.1%増の2億2,600万ドルに達すると予想している。

IPO間近とうわさされている米Facebookについては、eMarketerはWall Street Journalに対し、広告収入38億ドルという予想値を明かしている。