映画『虹色ほたる~永遠の夏休み~』は2012年5月19日(土)より全国劇場公開

東映アニメーションは、劇場用長編アニメーション作品『虹色ほたる~永遠の夏休み~』を製作し、2012年5月19日(土)より全国劇場公開する。

『虹色ほたる~永遠の夏休み~』の原作は、川口雅幸氏による同名小説。当初、川口氏自身のホームページに連載されていた本作は、多くの読者の感動を呼び、人気投票ランキングで上位にランクインしたことで出版化にいたり、現在では文庫版も含めて21万部を超えるベストセラーとなっている。

映画『虹色ほたる~永遠の夏休み~』では、あたたかな日本人の原風景と、人と人との絆、そして生き生きとした少年少女たちの姿を、アニメーションならではの自然の描写と圧倒的な映像美で描き出していく。父親との思い出、昆虫採集、花火、夜店、夏祭り、子ども同士の友情、淡い初恋……。今は失われつつある、懐かしい日本の夏の姿を、そこには見出すことができるだろう。

■映画『虹色ほたる~永遠の夏休み~』ストーリー概要
一年前に交通事故で父親をなくした小学6年生のユウタは、夏休みに一人、父親とよくカブトムシを取りに来た思い出の場所、山奥のダムへ昆虫採集に向かい、不思議な老人と出会う。突然の豪雨で足をすべらせ、意識を失うユウタ。目を覚ましたユウタの前には、一人の小さな女の子、さえ子とダムに沈んだはずの村が。どうやら三十年以上前の村にタイムスリップしてしまったらしい。ユウタを"いとこ"として、あたりまえのように扱うさえ子。ユウタと同い年のケンゾーも現れ、翌朝クワガタ虫を取りにいく約束をするユウタ。さえ子に連れられた家では、お婆ちゃんもユウタをさえ子のいとことして優しく出迎えた。
何が起こっているのか、全くわからないユウタ。その夜、再び不思議な老人が現れ、ユウタは一ヶ月間、この時代に居続けなければならないことを告げられる。ユウタにとって、かけがえのないもう一つの夏休みのはじまりだった……。
1970年代の田舎の村の豊かな大自然。かけがえのない仲間たちと過ごす最高の日々。失われてゆく美しい日本の夏の風景の中、物語は涙のクライマックスへ。さえ子が抱えている秘密とは? ユウタとさえ子の運命的な絆とは? そして【虹色ほたる】とは?

本作の監督は、アニメ『ワンピース』の初代シリーズディレクターを務めた宇田鋼之介氏。脚本は『修羅雪姫』(2001年)や『夕凪の町 桜の国』(2007年)の国井桂氏、キャラクターデザイン・作画監督は『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』(2000年 / 作画監督)や『時をかける少女』(2006年 / 原画)の森久司氏、画面設計は『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』(2000年 / 作画監督)や『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』(2005年 / 作画監督)の山下高明氏、美術監督はTVアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』(美術監督)や『けいおん!』(美術)の田村せいき氏がそれぞれ担当する。

また、音楽は松任谷正隆氏が担当。松任谷由実が歌う主題歌「愛と遠い日の未来へ」は、この作品のために書き下ろされた作品となっている。なお、声の出演は、できるだけ登場人物の年齢と合わせたキャスティングとなっており、リアルで生き生きとした表情が描き出されている。

映画『虹色ほたる~永遠の夏休み~』は、かつて日本初のフルカラー長編アニメーション『白蛇伝』(1958年)を製作した東映アニメーションが、原点に立ち戻り、"今"を生きる人たちへ向けて、全社を挙げて製作し、満を持して送り出すオリジナルアニメーション映画。2012年5月19日(土)より全国劇場にて公開予定。そのほか詳細は公式サイトをチェックしてほしい。

■映画『虹色ほたる~永遠の夏休み~』おもなスタッフ
原作 / 川口雅幸「虹色ほたる~永遠の夏休み~」(アルファポリス刊)◆監督 / 宇田鋼之介◆脚本 / 国井桂◆キャラクターデザイン・作画監督 / 森久司◆画面設計 / 山下高明◆美術監督 / 田村せいき◆音楽 / 松任谷正隆◆主題歌 / 松任谷由実「愛と遠い日の未来へ」

■映画『虹色ほたる~永遠の夏休み~』おもなキャスト
ユウタ / 武井証◆さえ子 / 木村彩由実◆ケンゾー / 新田海統◆ユウタ (大人) / 櫻井孝宏◆さえ子 (大人) / 能登麻美子◆ケンゾー (大人) / 中井和哉◆青天狗 / 大塚周夫 ◆蛍じい / 石田太郎
(C)川口雅幸/アルファポリス・東映アニメーション