帝国データバンクは1月30日、2011年(平成23年)の1年間における全国の社長交代率、社長の年代別構成、平均年齢、出身大学別・出身地別ランキングなどをまとめた調査結果を発表した。同調査は、同社の企業概要ファイル「COSMOS2」(約141万社収録)から抽出した123万2,372人の社長(個人経営の代表者を含む)を対象に行ったもの。
2011年(1月から12月)の社長交代率は2.46%と、調査対象の123万2,372人のうち3万291人が交代した。これは、過去最低だった2010年(2.47%)より0.01ポイント低下し、過去2年連続で過去最低記録を更新した。
同社は、社長交代率の低迷が続く大きな要因として「中小零細企業における後継者難(または後継者を置かず、現代表で事業を終わらせようと考えているケース)の増加や、平均寿命の上昇や事業継承の遅れなどに伴う社長在任期間の長期化が考えられる」と分析している。
社長の年代別構成では「昭和生まれ」が99.02%、平均年齢は「59歳9ヵ月」となった。前年は59歳7ヵ月だったため、2ヵ月上昇し、81年以降31年連続で上昇した。
平均年齢を資本金別で見ると、前年までは、大企業ほど63歳付近で一定に推移し、平均年齢が低かった中小企業の高齢化が進み、大企業と中小企業の年齢差が徐々に縮小する傾向だった。しかし、2011年は「10億円以上」の平均年齢が64歳0ヵ月と、82年の当項目調査開始以来、2010年63歳9ヵ月)に続き、2011年も過去最高を記録するなど、規模間の平均年齢差が広がった。
出身大学別では「日本大学」が2万6,085人で、83年の当項目調査開始以来29年連続でトップとなった。以下、第2位は11年連続で「慶應義塾大学」(1万3,494人)、第3位は「早稲田大学」(1万2,778人)、第4位は「明治大学」(1万1,039人)、第5位は「中央大学」(1万195人)と続いた。