ドコモ・ドットコムはこのほど、「スマートフォンコンテンツ利用動向調査」の結果を発表した。同調査は、個人使用のスマートフォンを所有している全国在住の15歳から59歳の男女を対象に実施したもの。
同調査は2回に分けて行われ、1次調査は2011年8月4日から6日に、2次調査を同年9月22日から26日に実施され、1次調査では2,149人、2次調査では2,062人が回答を行っている。
同調査では、スマートフォンユーザーを「フィーチャーフォンを所有していた時期」と「スマートフォンを所有してからのコンテンツの購入状況」を軸にAからDの4グループに分類。各グループのデモグラフィック、趣味嗜好、ライフスタイルなどに関するデータを加えることで今後、どのような層にどのようなコンテンツが受け入れられるのかを探っている。
調査の結果、現在使用中のスマートフォンと過去に使用していたフィーチャーフォンの有料コンテンツの購入分布状況は、グループA(25.4%)、グループB(14.4%)、グループC(19.2%)、グループD(41.0%)となり、3割以上のユーザー(グループB+C)がスマートフォンに変えたことでコンテンツの購入に変化があったことがわかった。
各セグメントの平均層は、グループCは平均年齢が33.6 歳と若く、他のグループよりも女性の割合が多く、平均世帯年収については年齢層の高い男性が最も高くなり、お小遣いでは独身男性の多いグループAが高かった。
有料コンテンツのジャンル別購入状況を、スマートフォンとフィーチャーフォンで尋ねたところ、どちらも「ゲーム」という回答が多かった。スマートフォンではグループAが「音楽ダウンロード」、「コミック/小説/雑誌/写真集」、「動画」など余暇を楽しむためのコンテンツが高めであるのに対し、グループBは「仕事効率化/便利ツール」、「教育/学習」、「辞書/辞典/翻訳」などビジネスシーンや自己啓発での利用が想起されるコンテンツが高くなった。
一方、フィーチャーフォンはスマートフォンよりも「音楽ダウンロード」の人気が高く、特にグループCはこの傾向が強く出た。逆にスマートフォンでは「ゲーム」に次いで2番目に回答が多かった「仕事効率化/便利ツール」の人気は低くなっている。
有料コンテンツを購入したことがない人に「どのようなコンテンツならお金を支払ってもよいと思うか」と尋ねた結果、「価格が安くて購入しやすい(36.1%)」、「ユーザーからの評価が高い(22.8%)」などの回答が多かった。グループCは、「以前、携帯電話(フィーチャーフォン)で使っていたサイトが、スマートフォンに対応したら(23.0%)」とフィーチャーフォンコンテンツのスマートフォン対応を望む声も高くなっている。