ソフトイーサは1月20日、レイヤ2/3 VPNソフトウェア製品である「PacketiX VPN」のサーバソフトウェア「PacketiX VPN Server」に、IPsecサーバとして動作する機能を追加開発したと発表した。本機能は、ベータ版として無償でダウンロードできる。

PCやスマートフォンから「PacketiX VPN Server」に接続

今回、追加されたIPsecサーバ機能(VPNプロトコルはL2TPおよびEtherIP)により、従来は不可能であった、iPhone、iPad、iPod Touch、Android等のスマートフォンやタブレット端末に標準で搭載されているL2TP VPNクライアント機能からPacketiX VPN ServerにリモートアクセスVPN接続することが可能となる。

また、従来はVPN接続の際に、Windows及びLinuxに同社の専用ソフトウェア「PacketiX VPN Client」をインストールして、同サーバにアクセスしていた作業も、同機能により、L2TP VPNクライアント機能が付属している、Mac OS X、Windows XP/Vista/7は、同ソフトのインストールなしで接続が可能になる。

さらに、EtherIP Over IPsecに対応した市販VPNルータから同サーバへの拠点間VPN接続も可能になった。

各拠点設置のEtherIPに対応した市販のルータ製品から「PacketiX VPN Server」に接続

べータ版は2012年6月30日まで利用可能で、現在公開している「Build 7768」は、日本語版・中国語(簡体字)版の2カ国語で提供している。

今後は、次回リリース版の製品版にて、正式な機能として組み込むほか、オープンソース版UT-VPNにも搭載し無料で利用できるようになる。その際に、今回の開発部分のソースコードも公開予定。