東武鉄道の特急スペーシアがリニューアルされ、29日より営業運転を開始した。出発前には車両撮影会も行われ、東京スカイツリーを背景にリニューアル第1号列車が披露された。
特急スペーシアに使用される100系(計9編成)は、東京スカイツリーのオープン(2012年5月22日予定)に合わせ、3編成ずつ3パターンのカラーリングにリニューアルされる。第1号列車は、東京スカイツリーライティングデザイン「雅」を基調としており、優雅かつ気品あるイメージの江戸紫に、東武グループのグループロゴカラー「フューチャーブルー」の帯をまとったデザインとなった。
車体側面には特急スペーシアの新ロゴマークも掲出。東京スカイツリーの塔体を表す「I」と、同列車が結ぶ観光地、浅草・東京スカイツリー・日光を表す3つ星が特徴のデザインに。
車内も一新され、コンパートメントルーム(個室席)はブラウンを用いた高級感ある空間に、一般席はパステルカラーをアクセントに取り入れ、明るくリズミカルで躍動感のある空間になった。どちらも座席カバーには東京スカイツリーのロゴが使用されている。
リニューアル第1号列車による最初の営業運転は、浅草駅9時30分発の特急「けごん7号」。出発時には、東京スカイツリー公式キャラクター「ソラカラちゃん」と、日光市出身の中年ヒーロー「日光仮面」も駆けつけた。
「ソラカラちゃん」「日光仮面」が仲良く乗車し、コンパートメントルームから手を振る中、東武日光行の「けごん7号」は浅草駅長の合図で発車。リニューアル車両は年末年始にかけて、特急「けごん」「きぬ」で活躍する。
今回登場した「雅」基調の編成のほか、特急スペーシアは今後、東京スカイツリーライティングデザイン「粋」(隅田川の水をモチーフとした淡いブルー)を基調とした編成と、サニーコーラルオレンジを基調とした編成も登場予定。リニューアルが完了した編成から順次営業運転を行う。
なお、特急スペーシアに使用する100系車両は、計9編成のうち3編成をJR線直通特急に使用している。今回のリニューアルにより、JR線に乗り入れる車両も1編成ずつ3パターンのカラーリングに変更されるとのこと。