日本電信電話(NTT)は、指定した場所と時間から、話題のキーワードを地図上に表示し、そのキーワードに関するクチコミ情報に簡単にアクセスできる「時空間マップ型Web検索技術 : Dig-A-Map」を開発し、フィールド実験を目的として同技術を応用したAndroidアプリ「発見探地図エリアダス」を公開した。

「時空間マップ型Web検索技術 : Dig-A-Map」は、NTTサイバーソリューション研究所が開発し、同社によると「世界初」の技術だという。

この技術は、ネット上の情報から、地理情報や日時情報を自動的に抽出し、索引を付与、データベース化することで高速な検索を可能とする「地理・日時情報検索技術」と、指定した地域や日時において話題となっているキーワードを抽出し、そのキーワードを含むネット上の情報分布を地図に重ねて表示する「地理・日時検索支援技術」によって成り立っている。

時空間マップ型Web検索技術 : Dig-A-Map

これらの技術によって、ブログなどの記事と地図情報とのマッピングが可能となり、地図上のキーワードから任意に指定した地域や日時の範囲でのクチコミ情報などにアクセスできるようになっている。

発見探地図エリアダスの仕組み

公開されたAndroidアプリ「発見探地図エリアダス」では、画面上の地図表示エリアで話題となっているキーワードが表示され、そのエリアについて記載されているブログ記事を検索することができるようになっている。

キーワードの周辺エリアにおける分布状況を地図上で確認することもできるほか、指定した特定の時期における話題を調べることも可能となっている。

発見探地図エリアダス 画面イメージ

同社では「ブログ記事から情報を取得できるため、有名な店舗や観光スポットの情報だけでなく、ガイドブックに載っていない隠れスポットや、地元で評判のお店・商品といったこれまでの位置情報サービスでは得られない情報にアクセスすることができる」と発表している。

なお、アプリの利用環境としてAndroid2.1以降、800x480以上の解像度が必要。