2012年1月14日公開の映画『マイウェイ 12,000キロの真実』の完成披露試写会と記者会見が19日、都内で行われ、オダギリジョー、チャン・ドンゴン、ファン・ビンビン、カン・ジェギュ監督が出席した。
左からカン・ジェギュ監督、オダギリジョー、チャン・ドンゴン、ファン・ビンビン 拡大画像を見る |
日本では初めての上映となったこの日の完成披露試写会には、女性客を中心に多くの観客が来場。会見では「オダギリさんとチャン・ドンゴンさんが出演できると聞いて、男である私から見ても日本と韓国の女性ファンが喜ぶと思いました」と話したカン・ジェギュ監督は、「戦争映画ですので、観客がほとんど男性だったらどうしようと思いましたが、ここにいらっしゃる方は90%以上が女性。キャスティングが上手くいったと思いましたね」とご満悦。さらに「どのシーンもベストを尽くして撮影しました。この映画を機に、日本と韓国が少しでも近くなってお互いが理解できれば良いですね」と期待を込めた。
主演のオダギリは「先週初めて見ましたが、今まで以上に衝撃を受ける映画だと思いますよ」と自信。撮影で長い時間共にしたチャン・ドンゴンについては「本当に素晴らしい人。皆さんのイメージ通り優しくて誠実で謙虚で日本では消えてしまったタイプの男性でしたね」と絶賛し、一緒にカラオケに行ったことを明かして「無理矢理デュエットさせられ、チューブやチェッカーズ、サザンオールスターズに徳永英明さんを一緒に歌わされました。いいでしょう?」と話して観客を笑わせた。
一方のチャン・ドンゴンも「非常にユーモア感覚が優れている方で時間も要せず親しくなりました。撮影中に2人とも子供も生まれましたしね」といち早くオダギリと打ち解けて撮影に臨んだことを明かした。そんな2人について中国の女優ファン・ビンビンは「日本と韓国のイケメンと一緒に仕事が出来ると聞いてこの作品に出演しました。2人には大変良くしてもらいました」と話すも、「現場では誰も私を女性扱いしてくれなくて大変でした(笑)。男性と一緒に走ったり氷水のような釜に男性と飛び込みましたよ。女優は戦争映画にあまり出たくないんですが、約束した以上はやらなければと思って必死でしたね」と過酷な撮影を思い出して苦笑いを浮かべていた。
韓国映画史上最高の製作費25億円と9カ月をかけて製作された本作。第二次世界大戦時のアジアからノルマンディーまでの戦いの中、マラソンでオリンピック出場を夢見た幼馴染みである辰雄(オダギリジョー)とジュンシク(チャン・ドンゴン)の苦悩と友情を描く。映画『マイウェイ 12,000キロの真実』は、2012年1月14日より全国公開。