Microsoft、IEを自動アップグレードへ

    後藤大地  [2011/12/20]

    Windows Internet Explorer 9

    Microsoftは来年からIEの自動アップグレードを開始すると発表した。最初はオーストラリアとブラジルを対象に2012年1月から取り組みを開始するという。以後、状況を見ながら他の国や地域でも同様のサービスを開始すると説明がある。

    対象となるOSはWindows XP SP3、Windows Vista SP2、Windows 7/SP1。Windows XP SP3でIE6やIE7を使用しているユーザにはIE8へのアップグレードが、Vista SP2やWindows 7/SP1のユーザにはIE9へのアップグレードが実施されることになる。ユーザに対してIEアップグレードの確認ダイアログが表示されることはなく、Windows Updateを実施すると自動的にアップグレードが実施されると説明されている。 

    ただし、すでに一度IE8やIE9へのアップグレードを拒否しているユーザに対しては自動アップグレードは実施されない。またアンインストールしてOSのデフォルトブラウザを使い続けることもできるほか、アップグレードしたくないユーザにはIE8/9の自動アップデートブロッカーも提供される。

    Chromeは当初から強制アップグレードメカニズムを採用したこともあってか、ほとんどのユーザが最新版を使う状況になっている。MozillaはFirefox 4から強制アップグレードの仕組みを導入。一定の効果をあげているものの、依然として特定のバージョンを使い続けるユーザがいたり、エンタープライズユースからはアップグレードが早すぎるという指摘が出ている。

    MicrosoftもFirefoxと同様の方向に舵を切ったことになるが、Firefoxよりもアップグレード停止の方法を豊富に提供しており、さらにサポート期間が長いという特徴がある。自動アップグレードに切り替わった後もブラウザのサポート期間自体は変わらないため、長期に渡って特定のバージョンを使い続けたい企業ユーザはそのまま特定のバージョンを使い続けることができる。

    自動アップグレードへ移行することでIEは従来よりも早いペースで最新版への切り替えが実施されるものと見られるが、反面、長いサポート期間を維持するためブラウザのバージョン分断化がより進む可能性もある。今後の動向が注目される。

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