総ダウンロード数が100億を超え、現在10セントでのアプリ販売キャンペーンが行われているAndroid Marketだが、米Googleは12月8日(現地時間)、100億ダウンロードにおける内訳を公開した。どの国や時間帯で最もアプリがダウンロードされ、どういったアプリが人気を集めているのだろうか?

この資料はAndroid Developers Blogの「A Closer Look at 10 Billion Downloads」というエントリで確認できる。まず世界でアプリが最もダウンロードされている時間帯は午後9時で、逆に一番少ない時間帯は午前4時だという。普段の生活サイクルを考えれば納得の結果だ。次に国別のダウンロード比率だが、単純にダウンロード数だと人口の多い先進国が圧倒的に有利なため、1人あたりのダウンロード数が多い国を「App-crazed Country (アプリに熱狂する国)」としてランキングで紹介している。ランキングトップは韓国で、2位が香港、3位が台湾、4位が米国、5位がシンガポール、6位がスウェーデン、7位がイスラエル、8位がデンマーク、9位がオランダ、10位がノルウェーとなっている。筆者からみても、5位までの顔ぶれはなんとなく納得できる内容だ。

次にカテゴリ内訳のランキングだが、やはりトップはゲームで25.6%、2位がエンターテイメント、3位がツール、4位がコミュニケーション、5位がプロダクティビティツールといった具合に、ゲーム、ツール、コミュニケーションが上位を占める形になった。一方で利用頻度では上位に入りそうな、音楽、動画、メディア、ソーシャル、トラベル/ローカル情報ツールなどは5%未満であり、定番ツールが存在する、あるいは一度ダウンロードして以降は新たな製品を導入することは少ないといった傾向を示している可能性がある。その意味で、アプリ開発者にとっての主戦場はやはりゲームや各種ツールが中心になるのだろう。なお、ゲームカテゴリ内での内訳はアーケードが39.25%でトップ、次いでパズル系が22.08%、カジュアルゲームが17.68%、カードが7.31%、レーシングが7.27%、スポーツが6.41%となっている。アーケード系の比較的しっかりした作りのゲームの比率が非常に多いところが面白い。

ダウンロードされたアプリのカテゴリ別内訳

100億ダウンロード内訳の最後はトリビアだ。例えば、IMDbアプリを使ってユーザーが映画やキャスト情報を調べるのに費やした時間が過去4カ月だけで187万時間、Google Mapsを使って1年間にナビゲーションされる距離は120億マイル(1マイルは約1.6km)、Google Translateを使って200以上の国で毎週翻訳される単語数は1億語……などといった具合だ。先ほどのGoogle Mapsにナビゲーションされた120億マイルという距離だが、地球1周が4万kmであることを考えれば、およそ地球を48万周したのに匹敵する。それだけで、世界でどれだけ多くの人がこのアプリを活用しているのかがわかるだろう。

100億ダウンロードにまつわるトリビア

(提供:AndroWire編集部)

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