Pingdom is a company founded by Sam Nurmi. Sam Nurmi is also the founder and previous CEO of Sweden’s biggest web hosting company, Loopia, which he sold in 2005. |
現在の主要ブラウザの中ではChromeとFirefoxの2つが短周期リリースと強制アップグレードという方法を採用している。これらブラウザを使っているユーザは6週間おきにブラウザの自動アップグレードを受けることになる。この方法はバージョンアップが制限されるビジネスパーソンや一部のユーザには不便な方法だが、大半のユーザに取っては便利な方法と言える。常に最新の機能を利用することができ、セキュリティ対策の面でも好ましい効果が強い。
ChromeとFirefoxの強制アップグレードがどの程度効率良く回っているかを比較考察した記事がRoyal Pingdomにおいて「Comparing the efficiency of Chrome's and Firefox's automated updates (study)」として掲載された。StatCounter報告のデータをベースに、ChromeとFirefoxの強制アップグレードに関するユーザ数を比較しており興味深い。
Royal Pingdom - Comparing the efficiency of Chr ome's and Firefox's automated updates (study)より抜粋 |
Royal Pingdom - Comparing the efficiency of Chr ome's and Firefox's automated updates (study)より抜粋 |
グラフからもわかるように、Chromeはバージョン間のアップグレードが迅速で、ほとんどのユーザが次のバージョンへ移行している。これまで14回に渡ってアップグレードが実施されたことになるが、全ユーザのうち最新版を採用しているのは90%ほどであり、残り10%は開発版やベータ版を使っているか、またはビジネスパーソンのようにバージョンアップが制御された環境にあるユーザではないかという説明がある。
一方、FirefoxはChromeほどはアップグレードが迅速ではなく、さらに常に一定層は古いバージョンに留まっている。Royal Pingdomの記事ではこれはアドオンの互換性を確保するためにユーザが強制アップグレードを無効にしているためではないかと指摘している。
ChromeにもFirefoxにも強制アップグレードを停止する方法が提供されているが、Firefoxが設定ダイアログから挙動を変更できるのに対して、Chromeは別プロセスの挙動を変更する必要があるなど、あまり簡単な方法とは言えない。こうした対応の違いが、ユーザが強制アップグレードを無効にするかどうかの選択につながっている面もあるものとみられる。